車関連費用の削減

 人生の3大・5大支出では,住宅支出を除いて教育支出,老後支出を削減のするのは難しいので,5大支出の中の車関連費用と保険費用の削減について検討すべきだと述べました。車と言うと,自動車,バイク,自転車など様々なものがありますが,ここでは,一般的なマイカー=自家用車関連支出の削減について検討します。

 さて,車関連費用と言えば,自動車代金,自賠責+任意保険費用,車検費用,自動車税,ガソリン代,駐車場代など,様々なものがありますが,20~70才まで50年間マイカーに乗った場合の概算費用は,次表に示すとおりです。

車関連費用概算金額備考
自動車代金1000~2000万円200~400万円×5回
保険費用500万円10万円×50年
車検費用200万円10万円×20回
自動車税200万円4万円×50年
ガソリン代175~350万円年5千~1万kmと仮定
駐車場代600万円月1万円×12ヶ月×50年
合計2675~3850万円車種や走行距離で変化

 この表より,50年間マイカーを維持すると,概算で2675~3850万円もの支出が発生することになります。人生の3大・5大支出では,車関連費用は約3000~4000万円としましたが,これに近い支出が発生することがわかります。車関連費用の各項目を見ると,金額が高くてかつ削減可能な項目は,自動車代金,保険費用及び駐車場代かと思います。

 自動車代金は,車種(普通車,軽自動車,排気量など)によって大きく異なりますが,使用目的に応じて好みの車種を選択すれば良いと思います。その場合に重要なのは,1社(1車)だけに絞らず,少なくとも3社から相見積を取って競争をさせることです。例えば,同じトヨタの車でも,系列や店舗が違えば見積金額も大きく異なります。まずは,家の近くの何社(何店)かを回って,比較検討中であることを告げて最初の見積を貰ってください。そこから営業攻勢や値引きがあると思いますが,比較検討中だと言って2週間~1ヶ月ほど時間を貰い,本当に欲しい車種とグレード,オプションを決定してください。決まった車種,グレード,オプションを各社(各店)に明示して,「これで決めたいので何月何日までに最終見積をください!」と期限を切って相見積を取ると値引き額が大きくなると思います。私は,トヨタの車を乗り換えた時に,上記の方法でトヨタ店,トヨペット店,カローラ店から相見積を貰って,定価から約35万円も値引きして貰いました。

 また,車を乗り換える場合には,ディーラーに下取りに出すのが一般的ですが,ディーラーは新車を売るのがメインですから,車を高く買い取ってくれません。車の買取価格を高くするには,複数社から相見積を取ることが重要であり,そのためには最近流行の車の一括査定サイトを利用するのが良いと思います。ただし,車の一括査定サイトに登録すると,登録した瞬間に多くの業者から電話が掛かってきます。冷静に,順番に,査定をお願いして,全社の査定が揃うまで契約をしてはいけません。査定業者の中には,様々な理由をつけて直ぐに契約しようとしますが,そんな言葉に騙されてはいけません。「何社かに査定をお願いしているので,全社の査定が揃ってから,その中で一番高い所に売ります!」とハッキリと伝えて,一旦帰って貰えば良いのです。全社の査定が揃ったら,その中から最も対応が良かった業者に連絡を取って,一番高い査定金額を伝えて,その金額で買い取って貰えないか交渉しください。そればダメなら,次に対応が良かった業者に連絡して再び交渉します。私は,車を乗り換えた時に,一括査定サイトで上記の方法を使って,ディーラーの査定価格=40万円よりも21万円も高い61万円で車を売ることが出来ました。車を高く売るためには,査定業者の営業トークは無視して,順番に対応が良くて価格の高い所と交渉するのが,最も良い売却方法です。

 次に,削減可能な項目である駐車場代は,自宅に車を駐車できれば無料=ゼロにできますので,是非とも自宅に駐車スペースを確保してください。特に,地方に住んでいる人は,車が生活必需品であり,大人1人に1台の車と駐車場が必要です。このため,地方で家を建てる場合は,自宅に駐車場を確保することが支出削減につながるので,駐車場が確保できる敷地形状と建物配置がとても重要になります。

 しかし,都会に住んでいる人は,電車やバスなどの交通網が発達していますので,マイカー=自家用車を使う機会が少ないと思います。また,都会のマンションでは,駐車場代はとても高いので,車を買わずに,必要に応じてレンタカーやカーシェアを利用する方が支出削減になります。

 もう一つの削減可能な項目である保険費用は,保険費用の削減において,自動車以外の保険と合わせて検討します。

 

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